🐴ディープインパクト系確立に黄信号|後継種牡馬をサンデーサイレンスと比較する
ディープインパクトが種牡馬としてJRAでの産駒勝利数が2,750勝をとなりサンデーサイレンス超えを果たしたとのニュースがあります。

しかし結論から言うと種牡馬としては産駒の勝利数はあまり意味をなしません。何度も述べてきた様にサラブレッドの究極の目標は系統の確立→系統のトップとなる事です。
サンデーサイレンスはまさに系統の確立を果たしノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系に肩を並べようとしているのに対してディープインパクトはどうでしょうか?
現時点ではサンデーサイレンスの足元にも及びません。ここからは具体的に比較していきましょう。サンデーサイレンス系から枝葉を延ばしディープインパクト系確立は今後できるのでしょうか。
ちなみに系統の確立の明確な定義はありません。人によってはノーザンテーストも系統の確立をしたと考える方もいるくらいです。
✨ディープインパクト系種牡馬とサンデーサイレンス系の比較
表に簡単にまとめてみましたが比較の対象にすらなっていない事が分かります。


赤色の馬は後継種牡馬を残せた価値あるサラブレッドです。ディープインパクトは現時点では僅か2頭だけです。
但し海外馬はカウントしていないのでディープインパクトには海外で種牡馬として活躍した馬もいます。サクソンウォリアーやオーギュストロダン等がひょっとすると後継種牡馬として活躍する可能性もあります。
✨その他のディープインパクト牡馬G1産駒一覧(サンデーサイレンスと比較)
上記のディープインパクト「後継種牡馬」の惨状を見てディープ産駒のG1牡馬はサンデー産駒のG1牡馬より数が凄く少なかったからじゃないかと思う方もいるかもしれません。
この点からも後継種牡馬を残せていないG1牡馬一覧をサンデーサイレンスと比較してみましょう。

これを見てわかる様に両馬数はほとんど変わりません。ダービー馬の数も同じくらいです。やはりディープインパクトは「競走名馬」は出したが肝心の「後継種牡馬」を出せてない事が判ります。
サンデーサイレンス産駒の方が種牡馬として「当たり」の確率がかなり高い事が一目瞭然です。
別にディープインパクトだけが牝馬に強い馬が集まっていたわけでもありません。
✨ディープインパクトの最高傑作になれるかコントレイル
しかしまだ諦めるのは早いです。まず三冠馬コントレイルが種牡馬入りしたばかりだからです。

この馬は現役時代は爆発的な強さは見せなかったですがディープインパクト直仔として後継種牡馬を出せれば未来は広がります。
もう一頭はフォーエバーヤング。こちらは直仔では無くリアルスティールを挟んでいますが、こういうカタチでディープ系の名馬が今後他にも誕生する可能性もディープインパクト系確立の希望の象徴と言えます。

ちなみにノーザンダンサーもStormBirdという馬を挟んであのストームキャットを輩出して見事ストームキャット系を独立させました。
✨やっぱりディープインパクト系確立して欲しい···
サンデーサイレンスは現役時代は米国で活躍しましたがディープインパクトは日本で爆発的強さを見せ、国民的スターホースになりました。
なのでやっぱりディープインパクト系として世界の血統表に名を残して欲しいです。それは生産界も同じ気持ちでしょう。種付け料も最終的には4,000万円まで上がった期待馬です。
🐴サンデーサイレンス系としてもノーザンダンサー系に立ち向かって欲しい
ディープインパクトは当たり前ですがサンデーサイレンス系でもあります。サンデーサイレンス系は確立されましたが、個人的にはまだノーザンダンサー系には全く及ばないと思います。
例えばノーザンダンサー→サドラーズウェルズ→ガリレオ→フランケル···の様な凄まじい枝葉が育ってないからです。

なのでサンデーサイレンス系もサンデーサイレンス→ブライトタイド→キタサンブラック→イクイノックスだけでなく、サンデーサイレンス→ディープインパクト→●●●→●●●···の様に活躍してサンデーサイレンス系のさらなる繁栄に貢献して欲しいと願います。