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米国のレースは欧州や日本と違って「ダートコース」がメインなんです。そこでご存知、伝説の種牡馬「サンデーサイレンス」とライバルのイージーゴアの後世に語り継がれる三冠マッチレースをご紹介します。


イージーゴアとのライバル対決!ケンタッキーダービー(ダート:約2000m)

サンデーサイレンスのまさに下剋上!

結果はサンデーサイレンスに軍配が挙がります。後にライバルと呼ばれた両馬ですが、デビュー前は天と地の差がありました。イージーゴアは良血馬で前評判はド本命でした。

一方でサンデーサイレンスは競り市で「買い手が現れず」主取りとなった馬です。何故そのように評価が低かったのでしょうか?

まず「血統が悪い」ここが一番大きいです。下の表がサンデーサイレンスの血統表です。

🐴サンデーサイレンスの血統表

父はヘイローなので普通ですが、母系に刻まれた種牡馬や牝馬のうち皆さんは果たして「あっあの馬ね」という馬名が何頭あったでしょうか···

どこの馬の骨かわからない」とはまさしくこの事かw···と思ってしまう位の「非良血馬」です。馬体についても「キリンみたい」等とバカにされていた事もあったそうです。

こういった背景があり、現役時代これ程大活躍しても、アメリカでは種牡馬としての期待は皆無(ラムタラとは正反対)でした。

なので今では信じられませんが、社台グループの吉田善哉氏がたったの16億円程で買うことができたんです。

サンデーサイレンスが、これだけの種牡馬実績を残せると分かっていたら100億円出してももアメリカは絶対譲ることはありません。

🌟イージーゴアの血統表:ネイティブダンサー系の代表馬

では一方ライバルのイージーゴアの血統表を見てみましょう。一目でサンデーサイレンスとは比較の対象としてはいけないとすぐに気付きますw

まず、ぱっと見て「Alydar×母父Backpasser」と言うのがすでにカッコイイw

ただ、当時米国主流のボールドルーラー系ではなく、ミスタープロスペクター系へと繋がった「ネイティブダンサー系」の代表馬です

イージーゴアはミスタープロスペクター系ではありません

そして母系を見てみるとLa Troienne繋がる名牝系。母「 Relaxing」はG1レースのラフィアンハンデキャップ·デラウェアハンデキャップの勝ち馬。

繁殖としてイージーゴア以外にも、バレリーナステークス勝ちの「 Cadillacing 」ゴーフォアンドステークス勝ちの「Easy Now」を輩出しています。

祖母 「Marking Time」 は超一流G1の「エイコーンステークス」の勝ち馬です!

イージーゴアは恐らくデビュー後、既に種牡馬としての道をどう歩むか考えるレベルのとまさしく「サラブレッド」だったのではないでしょうか。

そういう訳で、今でも関係者はサンデーサイレンスが「ライバル」となってしまっている事にあまり良い感情をもっていないかもしれません。

✨イージーゴアまたしても苦杯!伝説のプリークネスステークス(ダート:約1900m)

このプリークネスステークスは、ご存知の方も多いと思いますが、ケンタッキーダービー以上に「伝説的レース」と名高いです。

しかし、ここでもイージーゴアは苦杯を舐め、サンデーサイレンスが二冠をもぎ取りました。

イージーゴアが勝っていれば···

もしこれでイージーゴアが勝っていれば本当にアメリカの競馬史に残る凄いレースとして語り継がれたと思います。なんとしてもイージーゴア勝ちたかっただろうなぁ

🐴イージーゴアが意地を見せる:べルモントステークス(ダート:約2400m)

最後はイージーゴアが圧勝!

三冠最後のレース。イージーゴアが意地を見せて圧勝!そしてイージーゴアはいくらかは忘れましたが米国にて多額のシンジケートが組まれ大きな期待が集まりました。


しかし、1994年に心臓麻痺により早逝し、後継馬を輩出することは叶いませんでした。

どこからどこまでサンデーサイレンスに呪われているのかという感じの短い生涯を遂げました

ちなみに日本に「プレミアムサンダー」という数少ないイージーゴア産駒がいましたが、こちらも素質の高さは評判でしたが怪我に泣き大成できませんでした

🌟日本にもいたイージーゴアの忘れがたみ:プレミアムサンダー

プレミアムサンダーと言う馬は基本的に無名です。しかしデビュー時にはPOGでドラフト上位に指名されるような大物感のある存在でした。

一応種牡馬になりました。

戦績はわずか8戦4勝とあまりレースを経験できずに終わりましたが、連対を外したのはエリカ賞(断然の1番人気)での8着のみです

このエリカ賞は「イージーゴアの大物が出るらしい」と聞いていたので僕もKBS京都のテレビ中継で見た記憶が残っています。

同期はサニーブライアンメジロブライトシルクジャスティス等です。という事はサイレンススズカとも同期となりますね。

数少ないYouTube映像の中にシルクジャスティスとのゴール前見応えのある叩き合いを魅せた京都4歳特別(G3)があったのでご紹介します。

G1馬シルクジャスティスと壮絶な叩き合い(惜しくも2着)

そしてまた、数少ない貴重なレース映像でトパーズステークス(ダートOP1800m)がありました。

実は僕この時、プレミアムサンダーの単勝馬券を買ってたんですw

そしたらイージーゴアを彷彿とさせる(大袈裟w)ダートでの強烈な末脚でレコード勝ちしますので見ておいて損は無いですよ!

ダートでこの末脚!イージーゴア産駒の素質馬たる片鱗を見せてくれました。

そして彼のラストランとなってしまったこのレース。実は僕、阪神競馬場で生で見たんです!

イージーゴアの仔だ!っていう事で、また単勝買ってましたwちょっと芝でズブさを見せましたが差し切りました。

イージーゴアの忘れ形見:プレミアムサンダー

以上、米国3冠レースをサンデーサイレンスvsイージーゴアのライバル対決を兼ねたご紹介でした。

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