ウシュバテソーロ:サンデーサイレンス系は奥深い(ステイゴールド〜オルフェーブル)
イクイノックスの陰に隠れてしまった感のあるウシュバテソーロですが、僕的にはコチラの方が興味をそそられました。
もうウシュバテソーロに関しては説明不要だと思いますが一応ドバイWC勝ちとBCクラシック1番人気→残念ながら5着というハイパフォーマンスを見てみましょう!
ドバイWC勝ちも素晴らしいですが比較的日本馬の水にあったレースなのでヴィクトワールピサなど過去に勝ち馬もいます。
でもそのままBCクラシック1番人気ってこれはヴィクトワールピサの時のドバイWC勝ちの時とはやはり一味違ったものだったのだろうと思われます。
これで好メンバーのジャパンカップとかをサラッと勝ってたりしたらもっと名声が日本でもあがってたと思います。
しかし残念ながら現状「歴代最強ダート馬」というあまり嬉しくない位置づけにいますね。
サンデーサイレンス系でも少し意外なステイゴールド〜オルフェーヴルから生まれた所が凄い
サンデーサイレンス系って本当に恐ろしい!若干横道に逸れたところからもこんな名馬が出てくる!
オルフェーヴルは三冠馬だから全然横道じゃないと仰る方もいると思います。
でもそもそもステイゴールドからオルフェーヴルの様な強い馬が出た事について、当時世間は驚きました。
ステイゴールドはあくまでサンデーサイレンス系種牡馬では脇役だったからです。
✨ステイゴールドという馬
ではここで改めて、知らないファンはいない「名(迷)馬」ステイゴールドについて触れます。
ステイゴールドは実はサイレンススズカと同じ世代のサンデーサイレンス産駒です。
この世代だけはサンデー産駒はクラシック戦線では蚊帳の外だった事からも分かる様にサイレンススズカ同様クラシックに縁はありませんでした。
ステイゴールドも古馬になり徐々に力をつけていきます。
しかしG1では必ず上位にくるものの何故か「2着」とかばかりでした(サイレンススズカの宝塚記念も2着はステイゴールドでしたw)
トドめを刺すとwサイレンススズカ最期の天皇賞・秋の勝ち馬はオフサイドトラップでしたが2着はまたしてもこのステイゴールドだったんです。
そんなステイゴールドはなかなかG1(実はG1だけではありませんwどのレースに出ても)「あと一押し」足りずに負け続ける事で逆にとてもファンから愛されました。
もちろん一流の競走馬であったのは間違いないです。
でもサンデーサイレンスの産駒は毎年一流の競走成績を残す馬は数え切れないので··その中で比べると··
↓サンデー産駒のG1馬を30秒間で思いついただけでもこんなにギャラリーw
しかしそんな感じの現役時代だったので種牡馬になって「オルフェーヴル」や「ゴールドシップ」を輩出するとは予想外でした。
一時期「ステイゴールド×母父メジロマックイーンの黄金ニックス(相性の実績が良い系統同士のかけ合わせ)」とかも話題になりました。
そもそも種牡馬としての素養がきっとあったんですね。
でもこれだけ種牡馬実績を出してもサンデーサイレンス系の「本命」とはあまり思われないのはやはりステイゴールド自身の競争成績によるところが多いと思います。
続いて当のオルフェーヴルを見てみましょう
オルフェーヴル:ステイゴールドが生み出した三冠馬
こうして誕生したステイゴールド産駒の三冠馬オルフェーヴルですが、引退後の初年度種付け料は600万円台だったと思います。
別格のディープインパクトの1200万円の半分というのは致し方ないと思います。
しかしそのディープインパクトの後継三冠馬「コントレイル」も種付け料は1200万円です。
コントレイルとオルフェーヴル、どちらのサンデーサイレンス系三冠馬が強いか?とファンに聞いたらオルフェーヴルに圧倒的に軍配が上がるのではないでしょうか?
なのにこの種付け料の差はやはりステイゴールドのイメージが何処かにあった(あっても口には出しにくいと思います)のではないかと思います。
要は何が言いたいかと言うとオルフェーヴルはサンデーサイレンス系の「少し横道に逸れた種牡馬」という認識をされていたであろうという事です。
そんなところからこの「ウシュバテソーロ」見たいな凄い馬が出てくる所が本当にサンデーサイレンス系って怖いくらいに凄いです!
ウシュバテソーロ5代血統表
ということで↑がウシュバテソーロの5代血統表です。見てわかる通りインブリードは「ノーザンテースト」の5×4しかありません。
かなりアウトブリードに近い健全な配合だと思いますのでサンデー系種牡馬として将来大ブレイクしてステイゴールドから続く微妙な評価を覆す事を期待します(まだ引退してませんがw)