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🌟瞬発力と持続力を持つのが強いサラブレッド

よく、この馬は「瞬発力」に優れているので〜の展開に向く。もしくは「持続力」があるから〜の展開に強い。みたいなことを聞くことがあると思います。これはどういう事を意味するのでしょうか?


瞬発力とは騎手がGoサインを出したらすぐにトップスピードにギアチェンジできる馬の事です。

ちなみに直線、ムチで馬を叩くのは馬が「痛いから」イヤイヤ全力で走らせる為ではなく、単純にムチを入れたり手綱をしごく事で「今から全力疾走してね」という合図を送っているのです。

サラブレッドは皆、育成段階からその様に調教されているんですよ。

②持続力とは①の瞬発力(急加速)を活かしトップスピードに入ったらそのスピードをゴールまで維持する能力の事です。

つまりこの①と②を兼ね備えた馬が優れたサラブレッドと言えます。

よく「この馬は長くいい脚を使う」とか「この馬は瞬発力勝負ならいい競馬ができる」など耳にすると思いますが、どちらか片方だけではなく両方必要なんです。

✨スローペースとハイスペースについて

スローかハイペースかは厳密な定義はありません。ただ●スローペースでは、どの馬もまだ直線前余力を残している馬が多い●ハイペースでは余力を残している馬が少ないとは言えそうです。

例えば2000mのレースで1頭だけ大逃げを打って前半57秒位で飛ばすとそのレースは「ハイペース」と言われがちです。

しかしその馬以外の多くの馬が余力を残している場合は、実はハイペースではないといえます。

これはイクイノックスの勝ったジャパンカップなどが当てはまります。

イクイノックスは素晴らしい瞬発力(急加速)を発揮して圧勝しました。

パンサラッサの単騎大逃げ(上写真)2番手以降の馬がハイペースで走っているとは限らない

ここで大事なのは「本当の」ハイペースの時には①②の両方を備えた馬、つまり能力の高い馬が勝つ事が多いです。逆にスローペースであれば①の能力だけでもチャンスがあります。

🐴シンボリルドルフのサラブレッドとしての強さ

もう一度強いサラブレッドの能力の条件として①瞬発力(急加速できる)②加速したスピードを維持できる、の2つです。

この①②を兼ね備えた名馬の代表例は「皇帝シンボリルドルフ」が真っ先に頭に浮かびます。

きっと岡部さんもそのあたりを感じでルドルフに絶対的自信を持っていたのではないでしょうか。

この有馬記念あたりはその真髄骨頂と言えそうです。

どんな展開でも、安定して圧倒的強さを魅せたシンボリルドルフ

さらに僕の推しサイレンススズカについてですが、この馬に関しては一番最初にご紹介した通り「このような競馬の常識を超えた」存在です。

なぜかというとスタートからゴールまで他の馬に関係なく①②の両方、というかそういうくくりを超えた能力で勝ってしまうからです。

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