🌟パドックでの馬体診断
相馬眼のコーナーでお伝えした通り、どのようなサラブレッドが強くなるか?を見極める事は間違いなく僕には出来ませんでした(泣)
馬体診断(相馬眼)というのは、岡田繁幸さんのような本当にごく稀な方にしか天は与えないのだと思います。
🐴パドックでもやはり競馬の世界は厳しい
デビュー前の仔馬だけでなく、G1レース等のパドック診断も恐らく完璧にジャッジできる方は少ないと思います。
TV等でパドック解説をされている方も例外ではありません。
むしろ真剣にパドックで勝ち馬を検討しているファンの方の方がしっかりとした自分の見解を持っているなぁと感じます。
✨イレ込んで体力を消耗するのは確実に減点材料
僕がパドックでよく見るべきだと思う事は下記の通りです。
●首を上下に振り続けたり、暴れそうな仕草をしているかどうか●汗をかきすぎてないか(汗は白い泡のように馬体にビッショリ濡れてきます)。
また基本的にパドックで馬券予想する際には、その日の状態だけでなく「前走、前々走」など過去のレース時と比べて今回はどうか?と判断するのが基本です。
しかし、僕の考えでは●上記の2点については過去と比べてどうであろうと、基本的に馬がレースに臨むにあたって「マイナス材料」であることがほとんどだからです。
何故かというと、上記2点はいわゆる「イレ込んでる」状態です。
これはレース前に馬が無駄に体力を消耗してしまいますその分レースで余力が減り、能力をフルに発揮できない事が多いです。
よくこの馬は「入れ込んでいるくらいの方がいいレースをするので問題ありません」みたいなパドック解説を聞きますね。
確かに過去もその様な状態で好レースをしているのなら「今回も同じ程度のパフォーマンスはできる」と言う理屈は間違いではないと思います。
しかし「体力を無駄にレース前から消耗している」と言う事実はやはりマイナスです。
前回と同じ力は出せるかもしれませんが決してプラス材料ではないと思います。
下記の画像·映像の様な感じです。
●もう1点、馬体重がその馬の過去の平均馬体重とかけ離れてるかどうか(重すぎたり軽すぎたり)競馬新聞で調べる事です。
敢えて「見た目に」と書かなかったのは、見た目の印象というのは素人が見極めるのが困難だからです。
この考えはプロの方からすると「素人発想」と捉えられるかもしれません。プロの方は逆に「馬体重は見るな」という方もいます。
ですが、プロの方は実馬を見た印象である程度、馬体が重過ぎるか、痩せ過ぎているかを判断できるからそれも正しいと思います。
しかし素人では正直それは難しいです。更にいうと下記の様な事がプロの診断でもありがちです
パドック解説者は大体、本命馬に対しては「若干細身に映る馬体も無駄を削ぎ落としたという感じで文句ないですね」と合格点を出す事が多いです。
逆に全く人気のない馬には「細身に映る馬体は寂しい印象なので今回も厳しいですね」といった感じで「馬体」を診断していると言うよりどの馬の単勝オッズが高いかを解説してるだけでは···?と昔から感じてました。
🌟大川慶次郎氏と境勝太郎調教師
ただ大川慶次郎氏に関しては割とご自身の目で見て感じたことを解説されていたなぁと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが大川氏とサクラローレルを管理していた境勝太郎調教師はあまり仲が良くありませんでした。
今頃、天国でお互い一流のホースマンとして解りあえて仲良くしてくれているといいなと思います。
1996年の有馬記念のパドック解説で大川氏はド本命のサクラローレルを見て次の様に言いました。
仕上がりは万全にみえますが「トモの送りがどうもぎこちないく、歩様がスムーズでないのが気になるますね」···と。
一方の境調教師はレース直前にインタビューで「これ以上のない仕上がりです」と勝利に大きな自信を見せていました。
あぁまたバトルか··」とも思いました。
「しかしこれも両氏が自分の見解をきちんと述べていたという至極真っ当な事だったのだと思います。
一応レース結果をご紹介しますね。
結果はサクラローレルの圧勝に終りました。しかしこれはあくまでも「レースの結果」なので馬体診断が当たった、外れたという話しではないと思います。
という訳で、僕には到底分からない世界ですが、せっかく20年前に頑張って勉強だけはしてきたのでお伝えしてみました。
基礎的な馬体診断についての一般論も、岡田さんのように優駿を見抜く素質のある「未来の岡田さん」のような方には知識として頭の片隅においても損はないと思います。頑張ってくださいね。
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