🐴クラブ所属馬(一口馬主)でG1勝ち馬は想像以上に多い
競馬ファンであり、馬券も買いますが、20年くらい前まで、実は「クラブ馬主」として数口出資してました。
いわゆる一口馬主というやつで、馬主ではないが、その愛馬会クラブにお金を払うことにより本当の馬主の気分になろう(活躍してくれればちゃんと賞金の分配が貰えます)というものです。
クラブ法人(一口馬主)所属のサラブレッドで活躍した馬は実はめちゃくちゃ多いんですよ。
代表馬として、タイキシャトル、ダンスインザダーク、ロードカナロア、アーモンドアイ、エフフォーリア、トドメにイクイノックスもクラブ馬なので出資していた方おめでとうございました!
🌟しかし一口馬主の世界も厳しかった···
何度も述べてきましたが、競馬の世界は厳しいものです。
このクラブ馬主の世界も同じでした。
クラブ馬から次々にG1馬が生まれているのをまのあたりにしてきたものの、スターホースを引き当てるとまで上手くはいかない事は承知の上でした。
結果は下記の通りです(ちょっと小さいのでスワイプして大きくしていただけると嬉しいです)
🥵僕の出資馬と成績一覧🤢
✨上記結果の総括です
この表を見てもどの様な結果だったのか、あまりピンとこない方もいると思いますので、詳しくご説明します。
●出資馬の合計勝ち鞍は19勝(G1·G2·G3勝ちは無し、オープン特別が2勝、後は未勝利戦もしくは下級クラス条件レースのみ)
●名目回収率は39%、出資馬の獲得賞金は現実の馬主さんと同じで、自分に入ってくるのは一部です。
なので実質回収率にすると恐らく限りなく0%に近い事が容易に想像できます→出資したお金は全て紙くずになった可能性が高いです。
何故そんな惨劇wになったのでしょうか。10頭強ほどの出資馬で19勝といのはそこまで悪くはない数字です。何故出資額を全てを失う程の損失が出たのか?
●上の一覧を見ていただけると分かる通り「募集価格」1億円位の「高額良血馬」に多く出資していた事(平均7,000万円)に尽きると思います。
1億円回収するにはG1を勝つ、もしくは重賞を(G2.G3等)幾つも勝たなければなりません。
参考までにイクイノックスは確か募集価格「4,000万円」です。「高ければG1が穫れる」というのは完全に妄想でした···
次いでに言い訳すると、高額馬は「この馬凄いらしい」という評判馬が多いのでついつい··となってしまいましたw
本来ならノーザンファーム系のクラブ馬に出資するのが正攻法であり、そうするのが勝率が上がる可能性が最も高いのも当然僕も分かっていました。
🐴社台·ノーザンファーム系のクラブ馬に出資出来なかった理由
でも社台·ノーザンファーム系クラブ馬の最小出資口数は全て「1/40」です。
募集価格が1億円の馬に出資するには「250万円」必要になります。
出資馬の維持費(厩舎預託料や餌代も当然これに比例して高くなります)これでは、当時まだ若かった僕には金銭的に厳しかったのです
キャロットやシルクさん等、ノーザンファーム系クラブ馬主となり、比較的ローリスクで夢を見るという選択肢が当時はなかったんです。
シルクさんはご存知の方も多いと思いますが、元々は「ナリタブライアン」を生産した事で有名な早田牧場(当時は目指せ社台··みたいに勢いがありましたが経営難で消えてしまいました)生産の馬が募集馬だったんです。
キャロットに至ってはもっと零細なクラブでありました。
それをある時に吉田勝己さんがノーザンファーム資本を投じて発展させて今のキャロットに至ります。
ということで主に外国産の高額良血馬を「1/250」や「1/200」口程度で出資し夢を観るという選択肢しか基本的になかったんです。
🌟想い入れのある出資馬をご紹介
●数頭ピックアップしてみます。まずロードルシミエントですが、この馬が僕の初出資馬です。
デビュー前に岡部騎手が「小西のところのウッドマン(スピードワールドの事です)位はやれるんじゃない」と評価したんです。
結果僕の馬の中ではよい成績の部類になりますが、スピードワールドの面影は全くなかったです··。
写真)1997年マイルCSにて、あのタイキシャトル(サイレンススズカも出てました)を差し置いて一番人気に推されたスピードワールド(結果は惨敗)
●次はストームファング。ストームキャット産駒で妹がG1勝ち馬というだけで欲しくなりますが、それ以上にデビュー前から「超大物」と評判だったんです。藤澤さんも期待してたみたいです。
でも後にしっかりオチがあったんですw
元々「フサイチ」で有名な関口さんが、こんなストームキャットの大物が日本で手に入るなら是非売ってくれとアメリカで頼んだそうです。
しかしどうも獣医さんから「脚の曲がりがひどいから競走馬になれない」といわれ断念したという曰く付きの馬だったんです。
ちゃんと競走馬としてデビューはしてくれましたが、しっかりと屈腱炎で引退しましたw
●次はジークエンブレムですが、これはもう僕でさえ怪しいと分かっていましたw
ではなぜ出資したかというとお兄さんがなんとアラジの再来かとも言われた「ヨハネスブルグ」なんです!
もうストームキャット産駒で兄がヨハネスブルグなのに募集価格「1億2000万円」なんて本来あり得ない安さなので、どんだけ凄い欠陥を隠しているのかと想像すると怖かった。
でも「ヨハネスブルグの弟に出資できる!」これだけで50万円払う価値があると思ったので後悔はありません。
●そして最後にロードクライスト。あのラムタラ産駒です。あれほどコケた種牡馬は珍しいです。
母は名牝サラトガデューです。つまり近親がロードカナロアという超良血馬です。
ですが結果は上記の通り。このラムタラについては別ページでご紹介してますのでぜひご覧ください。
冒頭述べた通り結局、ちゃんとノーザンファーム系のクラブ馬に正攻法で出資しなかったのがこういう事態を招いたんじゃないの?と皆様からのツッコミが入りそうです。
✨クラブ馬出資撤退の決断理由w
僕も最後にキャロットクラブ(ノーザンファーム系クラブ)で名牝シーザリオの仔である=エピファネイアの弟「クローディオ」に全てを託しました。
しかし結局「後方尽」で終わりました···。
追い討ちをかけるように、ご存知の通りこの後シーザリオは、エピファネイアに続き「リオンディーズ」「写真↓サートゥルナーリア(父ロードカナロア)」というG1馬を連発して輩出します。
ここの時点で「あっ!僕はノーザンファーム云々以前に🤢クラブ馬主の神様には選ばれていなかったんだ🤣」と気づき、潔く引退しました。
🐴しかし「一口馬主」はとても楽しくて夢がある!
別に僕がクラブ馬主で大損したという愚痴を伝えたかったのではありません。
実はクラブ馬主ライフはとても夢があり、普通に競馬を観ているだけでは味わえない素晴らしいものでした。
勝ったときには信じられないくらいの喜び、逆に期待してたのに惨敗したときは1週間位立ち直れない。
このギャップを感じるのは如何に自分にとっての生きがいになっていたかの裏返しで、そういうのって中学や高校でスポーツを頑張っていた人はよく分かるんじゃないかと思います。
やっぱり競馬って色んな楽しみ方がある「魅力あるエンターテインメント」だと思います。
見てるだけもいいし、馬券を買うのもいい、POGをやるのもいい、クラブ馬主になるのも全て真っ当な楽しみ方だと思うので、是非1人でも競馬ファンか増えることを願っています!
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