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🐴岡田繁幸さんを偲びながら馬体の見方をおさらい

ここまでは20年前位の僕のつたない馬体診断の「勉強の成果発表会(感想会w)」と事実上なっていました。

既にこの競馬予想:馬体診断のコーナー冒頭でお伝えした通り、馬体診断(相馬眼)に関して、岡田さんは日本一でした。

ですが岡田さん独特の表現は僕には難しかったのが本音です。

でも前にも書いた様に才気ある「未来の岡田繁幸」を担う若い方は、是非みて頂けたらと思い、記憶のある範囲で「岡田語録」をご紹介します。

✨岡田さんの眼で発掘した名馬達

ここで改めて岡田さんの眼力により選ばれし名馬をプレイバックしましょう!

マイネルマックス:ブライアンズタイム産駒とはいえ地味な血統でした。

名馬タイキシャトルを破った!マイネルラヴ

勝てなかったがダービー馬以上にファンの記憶に残るコスモバルク

🌟岡田さんの知見を知った上で自分なりの馬体診断をしよう!

ここからは、岡田繁幸さんの馬体診断の「語録」と言うイメージで、日本一の方はどの様な馬体診断をされていたのかを、やはり皆さん知りたいと思いますので記憶に残っている範囲でご紹介しますね。

もう記憶が薄いので多少ニュアンス等が岡田さんのお言葉とは異なるところがあるかもしれません。

確かグリーンチャンネルか何か忘れましたがテレビで馬体診断をしつつ競馬予想をパドックを見ながら熱く語っていらっしゃった時の事をお伝えしますね。

岡田さんと言えば、まだ海のものとも山のものとも知れぬ「当歳馬の馬体」を見て「血脈からはあり得ない」様な名馬を発掘するイメージが強いのですが、意外なお話しをされてました。

謙遜なのか得意の「岡田さん節」なのかは分かりませんが「当歳·1歳の馬体なんか見ても走る馬かどうか一生懸命見てもよく分からないんですよ」とおっしゃってました。

凄く意外じゃないですか?

🐴パドックでの馬体は究極の姿

でも岡田さんの話しをよーく聞いているとなるほど~さすが岡田さんと思わされました。

「パドックに出てきた馬は厩舎で究極の状態に仕上げられて出てくるから、その馬の本当の力が判る」とのことでした。

どうもパドックで仕上がった見た馬を「当歳·1歳」で見た時の自分のジャッジと照らし合わせて正しかったかどうか確認しているようです。

そこで自分の判断が間違ってたら、なぜ間違ったかを勉強しなおすと言う、今で言ういわゆるPDCAを繰り返す事により相馬眼を鍛えていたとのことです。

やはり凡人とは違いますね····。だから一般の競馬ファンも是非競馬場へ行ってパドックを絶対見て勉強する事を推奨してました。

血統表と馬体を照らし合わせる

そして意外な事、第二弾は「血統表」と「馬体」を照らし合わせ照合しているとの事です。

意外ですね~、岡田さんって血統表は関係なく馬体のみでジャッジしてると思っていました。

まず岡田さんは①筋肉が柔らかいかどうか②筋肉が強いかどうかを見るそうです。

例えば「筋肉が強い」って感じたらその馬のお父さんは何かチェックします。

お父さんも筋肉が強い馬ならOK。そうでなければ「一見この馬は筋肉強そうに見えるけど実は弱いかもしれない」みたいな感じだそうです。

🌟筋肉や体型は鍛えても本質的には変わらない

これも岡田さんの独特の見解です。基本的には馬は「鍛えて後天的に変えることは出来ない」ということです。

但し、肉体、精神的に鍛えてタフになる場合もあるとの事です。

ここで僕が思い出したのが「ミホノブルボン」です。

ミホノブルボンは当初スタミナがあまりある方ではないので、朝日杯を勝った後も「ダービー」は厳しいのではないかと言われてました。

それはブルボンを管理されていた、故戸山調教師も認めており、ブルボンにかなりハードな調教で鍛えた事は有名です。

戸山調教師の持論は「スピード」は持って生まれた天性のものなので鍛えても向上することは難しい。

しかし「スタミナ」は鍛えれば後天的にも、ちゃんと付くのでスタミナ面で劣るブルボンを鍛えてダービー、菊花賞を勝てる状態に持っていけると考えたそうです。

もしご興味のある方は、戸山調教師が生前に書かれた「鍛えて最強馬を作る」を読んで見てもいいかもしれません。

ちなみに僕は就活で面接官に「貴方にとって一番学ぶべき読んだ本はありますか?」と聞かれた時にこの戸山調教師の本です、と言いました。

結果ミホノブルボンは見事、皐月賞-ダービー制覇、菊花賞も伏兵ライスシャワーの強襲により僅差敗れたものの堂々たる2着となりました。

このケースは岡田さんの言う「肉体、精神的に鍛えてタフになる場合もある」に当てはまったのでしょう。

🐴飛節については岡田さん独自のこだわり

岡田さんはもう一つ「飛節」を重視します。飛節は伸びるのがいいとハッキリ断言、伸び切らない馬はあまり好まないようです。

理由としては飛節が伸びない馬は、後ろ脚が伸び切らないので蹴る力が弱いと言うことでした。

さらに、飛節が伸び切らないと蹴りきる前にもう脚が戻るから無駄にエネルギーを使ってしまう。

飛節が深い(曲飛の事だと思います)と曲がっているからトモが中に入りすぎる(この辺りから素人の僕は理解できませんでしたw)そうです。

✨「サイレンススズカみたいな凄い馬」発言!!

飛節が伸び切らない馬=曲飛という認識が合っていれば、岡田さんが超高値で落札したカーム(フランクアーギュメント2000)はどうなんだろう··。

曲飛の代表的存在サンデーサイレンスの産駒はどうなんだろうという疑問が湧きますが、詳細は解りませんが岡田さんはカームの馬体を絶賛してました。

しかしそんな事はどうでもいいです。

僕が嬉しかったのはカームをセリで見た時、噂ではなんと「サイレンススズカ」の様な凄い馬!とおっしゃっていたそうです。

僕はもうこれだけで満足です!!!

しかし結果はご存知の通り、カームは怪我もあって活躍する事はありませんでした。しかし岡田さんはめげていませんでした。

大金を払って「失敗して勉強をした」と述べ、また力強く「失敗するリスクを負うからこそ将来大きく伸びる事ができる」これは有名な岡田さんの名言ですね。

偉大なる人物は「誰からも尊敬され、愛される」そんな事をを体現されていた壮大な方でした。改めてご冥福をお祈りいたします。

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