🌟馬体の見方を基礎知識からしっかりマスター!
まず本ページでは全体像から見ていきましよう。
🐴馬体診断:4つのポイント
①首差し(首)②肩③キ甲④胸前(前胸)この4つから見ていきましよう。
●首差し·肩
まず「首差し(緑色の点々)」「↓首差し(オレンジ色)」のライン「↓肩(ピンク色)」のラインと角度です。
①首差しは長さや太さによって馬の持つ能力が変わってくると言われています。特に距離適性に関わると言われます。「この馬は首差しが長い」などと聞いたことがあるかもしれません。
ですが個人的には、首差しに関しては「良い悪い」というよりは、首差しが〇〇な感じの長さだと→距離適性やコースが〇〇な傾向がある··の様に特徴を表すものと感じます。
②肩ですが、非常にイメージしにくいところです(僕にはよくわかりませんでした)
↑写真のピンクのラインと角度をご覧ください。この角度が0度(水平方向)に近づく程「肩が寝ている」と言われます。
このような馬は比較的距離がこなせると言われます。そして見た目もとても綺麗で優雅に映ります(後述)
ただしこれが極端に0度方向に行き過ぎると馬体のバランスが崩れてしまい「スピードが出辛くなる」そうです。
ですがやはり、僕の見てきた経験では、クラシック戦線で主役を張るような馬は、肩が寝ている傾向があると思います。
逆に90度(垂直方向)に傾いていくと「肩が立っている」と言われます。このタイプはあまり距離がこなせない傾向があるようです。
イメージとしては早い時期のダートのデビュー戦等で、凄い強い勝ち方をするけど、その後サッパリ振るわなくなるという感じです。
肩に関しては極端な角度で立っている、もしくは逆に寝ている··というよりはちょうど真ん中位の馬が無難だと一般的に言われています。
ですが僕のイメージではやはり「寝ている」方が一流G1馬に成長する可能性が高いと思っています。
✨マルゼンスキーの馬体
何だか釈然としていなくて面白くないかもしれませんね。
でも、例えばこの首差しを見るに当たって写真↓マルゼンスキーの首差しのライン(緑色)が「凄い綺麗だなぁ」と惚れ惚れするように感じたりできると、何だか馬を見るのが楽しくなってきませんか?
マルゼンスキーがめちゃめちゃ強かった理由と関係があるかどうかは判りません。
でもとにかく20年以上前から「ホントめちゃめちゃ綺麗で優雅だなぁー」と惚れ惚れしました。
ちなみに後述しますがマルゼンスキーは飛節の角度が素晴らしいとされる代表例でもあります。
●キ甲·胸前
③キ甲です。先程の首差しのラインの先(小さい緑色の部分)です。
ここは成長するにつれ、盛り上がりが大きくなるので馬の「成長度合い」のパラメーターと言われる様です。
能力にはあまり関係ないですが「2歳戦」などで、どのくらい成長度(完成度)が高いかを測る目安となります。
成長度合いが高まると「キ甲が抜けてきた」などと言われます。
↓の馬体はキ甲が盛り上がっていませんね。この馬は当歳馬だからです。古馬になると、ほぼ全ての馬のキ甲は抜けています。
④後は胸前(黄色の●で囲われている箇所)です。ここの筋肉が発達している馬は前脚でかき込む力が強いためダートや短距離戦に向いているそうです。これは確かにわかり易いなと思います。
一昔前は海外のバレッツやコールダー·ファシグ・ティプトンなどのトレーニングセールで日本人バイヤーが高額で競り落とす光景がよく見られました。
キーンランドの高級セリ市とはまた違った趣のセリ市です。ダート最強馬の呼び声高い「クロフネ」↓の活躍がブームの火付け役でした。
登場する馬はもうその時点で死ぬほどw鍛え抜かれた筋肉モリモリの馬ばかりで正直VHSビデオを買って観ましたが迫力十分!
2F:21秒台の走りを豪快に見せる馬が高値で日本人バイヤーに買われ、大物候補として鳴り物入りでデビューしてくる事がよくありました。
そういった馬は確かにデビュー戦の短距離戦(特にダート)で凄い強さを見せます。
逆にいうとそれ以降、距離が伸びたり、芝コースのレースなど上位クラスに行くとばったりとダメになる早熟馬が多かったです。
今となってはもう海外トレーニングセールで1F「9.8秒」とか連発する馬を見てもときめく日本人バイヤーは少ないと思います。
結局ダービーなどのクラシックレースでは細身であまり見栄えのしないサンデーサイレンス産駒(代表例がスペシャルウィーク)が活躍しました。
後に改めて述べますが「サンデーサイレンス」って自身も馬体の見栄えが悪くても凄い競争成績を残しました。
さらにその産駒も同様にサンデー産駒だけは「馬体の見栄えが悪くても走る」との特例法則wが世のホースマンに認定されました
··というかプロの目利きの方もいくら「馬体が悪くても」思いっ切り強い馬が次々に現れるので、もう理由を後付けで認めざるを得なかったという感じでしたねw