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🌟馬体の見方:飛節は角度に注目!

最後に飛節とトモについて見ていきましよう。まず飛節です。飛節は前脚の膝に該当します。

サラブレッドはこの✨飛節を大きく折り曲げる事でスピードを生み出します✨

サラブレッドは飛節(後ろ脚)を力強く蹴り上げる事によってスピードを出す。

しかしここで改めて個人的な馬体を見る際に大前提として感じた事は「写真に写った瞬間」の馬の姿勢でだいぶ変わると言うことです。

そのあたりがきっと僕のような素人には馬体診断(相馬眼)を身につけることができない理由の一つかなぁと思います。


飛節について最も重要なポイントは折れ曲がっている角度です。

··と言われてますが科学的にどの位の角度の馬が能力が高いかは恐らく立証されてません(しかし別ページでご紹介する岡田繁幸さんの馬体診断コーナーで彼は飛節を重視してます)

ただ知識として覚えておくと役立つのは「標準」「直飛」「曲飛」の3パターンの飛節です。

よく説明に「飛端」を軸に飛節がどのような角度で折れ曲がっているか、その度合いを元に判断するとありますが僕はなんかややこしくて腑に落ちませんでした。

なのでこれは僕が独断で表現させて頂くのですが要は脚の付け根から「飛節」まで線を引く。次に飛節から脚先まで線を引く。

この2つの線を繋げてできる線が大きな角度で折れ曲がっているいるパターンを左「曲飛」あまり角度が無く直線的なパターンを右「直飛」と認識しています。

🐴飛節の3パターン

①まず標準的な飛節の写真がこんな感じです。このタイプが一番無難とされているのでもし、クラブ馬主とかでセレクトする時などはご参考にして見るといいかもしれません。

少なくとも悪い飛節ではないと思うので、迷ったらこれをセレクトするのが王道ですね。

②次が直飛です。能力との関係は証明されてはいないですが。しかし故障のリスクが高まる傾向にあるというのは事実であるようなのでできれば標準型の方が良いかと思います。

能力に関する根拠はないが故障リスクは高まる傾向です

③最後に曲飛です。これも直飛同様に能力に直接の因果関係があるかどうかは証明されていませんがやはり故障のリスクは高まるとのことです。

ちなみに曲飛の代表例としてよく挙げられるのが、あの「サンデーサイレンス」ですw

曲飛の代表馬はサンデーサイレンス!

ちなみに一般的に飛節が素晴らしいと言われていたのは↓写真左「マルゼンスキー」。

逆に悪いと言われていたのは、↓写真右「サンデーサイレンス(この馬に関しては産まれた時から馬体の全てが悪いと言われてたからしょうがないですよねw)」

サンデーサイレンス産駒に関してだけは、皆んな「曲飛」でもマイナス材料にはしない様です。

✨馬体診断の最重要難関ポイント:前脚·後ろ脚は健全か?

そして前脚と後ろ脚について、とても重要なポイントをお伝えします。

ズバリ「真っ直ぐ」かどうか?です。脚が曲がっている馬は故障の確率がとても高くなるので致命傷になります。

でも色んな方が「曲がっている」いや真っ直ぐだ··とよく簡単に語られる事が多いです。

しかし実際本当に真っ直ぐであるかを見極めるのはプロの方でないと分からないと思います。

まず確認方法として一番メジャーなのは、仔馬の「正面」から撮った写真と「後ろ」から撮った写真の両方をチェックする事です

この馬は、もうプロの多くの方が事前に健全だと認めた馬の写真です。そう聞いてから見てみると「あっそうだね」と感じるかもしれません。

しかし、もし素人が事前に何の情報もなく、この写真を突きつけられて「この馬の脚は真っ直ぐだ」と自信を持って断言するのは正直難しいと思います。少なくとも僕は自信ありません。

だけど例えジャッジを間違えてしまったとしても何も考えずに「プロが言うなら大丈夫」と流してしまうより「これは真っ直ぐって言ってるけど、ビミョーに曲がっている気がする···」等と自分で頭を悩ませて検証してみる方が楽しいと思います!

僕が一生懸命馬体診断についての知識をご説明をしてきた理由はそこです。

馬体診断は競馬予想POG一口馬主などを楽しむ為にあると思って御自身ならではのオリジナルの馬体診断を楽しみましょう!

🌟胸前

胸前ですが基本的に発達している馬はダートの短距離戦に向いていると言うのがスタンダードのようです。

確かに胸前の筋肉がメチャクチャある馬はそんな気がしますね。逆に言うとクラシック戦線で活躍するような馬にはそれほど関係無いのかな··と言うのが僕の感想です。

見た目強そうに見えちゃいますよね

🐴トモ

これは馬体の中でかなり分かり易いと思います。もちろんそれが、良いトモかどうかが判るという意味ではなく「あぁこの馬は何かボリュームのあるトモだなぁ」みたいな見た目の印象の判断がつきやすいということです。

トモと言うのは↑写真にある「お尻」の部分の事です。一般的には当然迫力のあるどっしりとしたトモが良いと言われます。

トモが素晴らしい馬として挙げられていたのは、種牡馬としても三冠馬ミスターシービーを輩出した天馬「トウショウボーイ(写真右)」です。

一方悪い代表として挙げられていたのはやはりこちらもw「サンデーサイレンス(写真左)です。

サンデーサイレンスのトモは後述するスペシャルウィークに代表されるように産駒にかなり遺伝します。

しかし「相馬眼」の世界はそう甘くはありませんw1998年の弥生賞だったと思います。

スペシャルウィークとキングヘイローの2強対決のパドック解説での事です。

大川慶次郎氏が「トモとか馬体全体を見たら当然キングヘイローが上ですけど、どちらが勝つかと聞かれたら「馬体で劣る」スペシャルウィークになりますかねぇ··」と相馬眼のプロをもやはり悩ませました。

✨キングヘイローの馬体診断w馬体の高評価は血統の良さから来る先入観もあったハズ(人間がするものだから)

結局サンデーサイレンスは蹄葉炎で亡くなるまで「サンデー産駒なら」馬体が悪くてもOKI!というホースマン共通の特例法案ができましたw

キングヘイローの父は奇跡的に日本で種牡馬生活を送ったダンシングブレーヴです。

さらに母は超名牝グッバイヘイローです。ついでなのでここで父ダンシングブレーヴの凱旋門賞をご紹介します。

マリー病がなければ日本には来なかったでしょうね····

何故ここでダンシングブレーヴとグッバイヘイローを持ち出したかというと、もちろんキングヘイローは好馬体でした。

しかし馬体診断は非常に難しいもので「血統が良いと尚更好馬体に見えてしまう」という非常に不確かなものでもあるという事が言いたかったんです。


さらについでなので弥生賞がどうなったかをご紹介しますね。

やっぱりね···という結果でしたw

✨胸前とトモの発達のバランスが大事らしいが··

実はもう一つ昔からよく言われているのは「胸前」と「トモ」のバランスが取れていることが重要だということです。


実はあのエルコンドルパサーは記憶では●深さのあるしっかりした「胸前」、エルコンドルパサーの強さの源はこの前駆にある。

今後、この負け気味の後駆に筋肉がつき、前後のバランスが良くなっていけば完成の域に着く

●··と少なくとも好馬体だとは言われていなかったはずです。

あそこまで強い馬に対してのジャッジだったので「そうなのかぁ(僕は正直わかりませんでした)」って思ってました。↓エルコンドルパサーの馬体(現役時)

しかし、エルコンドルパサーが引退した後に、馬体を見るブロの方が出版されていた著書の中で「エルコンドルパサーの馬体」について次の様に書いてありました。

「肩から胸前にかけては柔軟性に富んた筋肉がモリモリとはち切れんばかりで、それを受けとめるべきトモの発達は頼もしい限りだった」···ベタ褒めwでした

やはり馬体診断とは、結局人それぞれ見方が違うもので絶対的なものではないんだなぁと思いました。

逆に誰かがあの馬の馬体は〇〇だ··みたいに言うと何となく先入観でそう見えてしまったりもするし。

🌟まとめ:馬体の知識は競馬を楽しむ為のもの!

サラブレッドの馬体についての基礎知識のまとめに入ります。

結局相馬眼的なスキルは僕のような素人がいくら勉強しても身につかないです。

そのスキルを持つのは本当に極一部のスペシャリストの方だけです。

それに加えてプロでも誤ることはいっぱいあります。2001年の社台サラブレッドクラブで募集された「ダンシングキーの2000」を例にあげます。

まず募集価格が2億円。兄妹がG1ホースのダンスインザダーク、ダンスパートナーです。これだけでも2億円の募集も納得します。

しかしもっと話題になったのは、社台ファームで「とてつもない素晴らしい馬が生まれてしまった」と大絶賛されたという噂が流れてマスコミで大注目になった事です!

POGでも争奪戦になりました··

「ダンシングオン」と命名された同馬でしたが成績は散々なものでした。

実はこの様な例は無数にあるんです。いかに相馬眼で優駿を見極めるのが難しいかわかります。

ここで僕の結論を言うと、最初にお伝えした通り正確に馬体の良し悪しを判断するのはほとんどの人はできません。

でも馬体の見方の基礎知識を持っていないと、正しかろうが、間違っていようが「この馬はトモの張りが凄そうだから〇〇でいけるぞ」みたいな自分なりの見解や予想ができなくて面白くないと思います。

馬体診断は基礎知識をマスターしたら後は「自分で馬体診断を楽しむ為」に使うものだと思ってます!


では、皆さんがより競馬を楽しむことができる一助になればこれ程嬉しい事はないです(ちなみにパドックでの馬体診断についても少し書いてみましたのでよろしければ)

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