まずはサンデーサイレンスの存在意義から
このページでは二大系統であるノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系にサンデーサイレンス系が追いつける可能性はあるのか?について述べようと思います。
その第一弾としてノーザンダンサー系と比較検討してみましょう。

結論、物凄く難しいです。規模が現状違います、でも大前提としてサンデーサイレンスという種牡馬は世界中に溢れかえったノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系の血を持った優秀な繁殖牝馬に種付けするというのがミッションだった事を忘れてはなりません。

ライバルではなくノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系のサイアーラインを持たないところにサンデーサイレンスの大きな存在意義がありました。

ですが敢えてここではそういう背景がありつつもサンデーサイレンス系がどこまでノーザンダンサー系に迫れるのかを考えてみるコーナーです。
🐴ノーザンダンサー系とサンデーサイレンス系の比較
別ページでサンデーサイレンス系とディープインパクト系の比較をした時と同じ表を使って比較します。

一見規模が同じくらいに見えますがノーザンダンサー系は本当はもっと数が多いのです、しかし分かりやすく僕らに馴染みのある超有名どころに絞ってみました(赤字の馬は後継種牡馬を残した馬です)
ここから分かることはまず1つ目、産駒(子ども世代)のレベルが桁違いにノーザンダンサー系の方が世界的に繁栄しているところです。
✨サドラーズウェルズは独立して系統確立!ディープインパクトは···
ノーザンダンサー系の産駒世代は、世界中誰もが知っている種牡馬であるのに対してサンデーサイレンス系はディープインパクトだけと言っても過言ではないです。

サドラーズウェルズに至ってはノーザンダンサーから独立してサドラーズウェルズ系を確立しています。
また表には入り切らなかったですがダンチヒも凄いんです。ダンチヒ→グリーンデザート→ケープクロス→シーザスターズ→バーイードといった超豪華ラインを築いているんです!
一方ディープインパクトは可能性は残されていますが別ページで述べた様にかなり厳しいです。
✨ストームキャット、ガリレオ···錚々たる孫世代
次にノーザンダンサー系が圧倒的にサンデーサイレンス系より優位にたっているのは孫世代の後継種牡馬を残せた数(表の赤色の馬)です。
ストームキャットはサドラーズウェルズ同様に独立してストームキャット系を確立しています。ガリレオもそうなるかもしれません。

✨サンデー系はキタサンブラックがこれから期待できる!
しかしサンデーサイレンス系にも僅かな光があります。キタサンブラックです。まだ産駒を出し続けておりイクイノックスに続きクロワデュノールも輩出してまだまだ枝葉を伸ばしてくれる期待が持てます。

キタサンブラックが第二のストームキャットになる可能性がないとは言えないのです。特に現代日本競馬のレベルは完全に世界トップクラスなのでなおさらです。
✨イクイノックス、フォーエバーヤングの曾孫世代にも期待
そして曾孫世代を見てみましょう。これはサンデーサイレンス系はまだ若いのでこれから追いつく事が可能、というよりこの曾孫世代当たりで猛追しないと99%ノーザンダンサーには勝てません。


イクイノックスに期待がかかるのはもちろんの事、フォーエバーヤングの様にリアルスティールというマイナーなところから強い馬がサンデー系のあちこちから出てくる様になればかなり違った未来予想図になると思います。