🐴栗東トレーニングセンター(トウカイテイオー等無数の名馬がここで鍛えた)
僕が若い頃は(今はどうかと聞かれても答えられませんがw)いわゆる「西高東低」で関西馬が強く、それはトレセンの調教コースによる差ではないかとも言われてました。
そして栗東のトレーナーは後述する藤沢和雄氏と正反対に追い切りでは目一杯追って仕上げて結果を出してきました。
◆調教コースは①芝②ダート③ウッドチップ④ニューポリトラック⑤坂路の5種類です。
◆内訳は「B」がダートコース「C」がウッドチップコース「D」は内側が芝コース、外側がニューポリトラックコース「E」もダートコースです。
🌟各コースの特徴
ちなみに各コースの標準的な時計を書いておきましたが、あまりタイムにこだわる必要はないかもしれません。
昔から調教タイムの最速ランキングとかを見ても、必ずしも名馬の名前がそこにあるとは限りません。
坂路コースでも50秒台を切る猛時計を出す馬も沢山います。しかしそれがレースに直結するとは限りません。
ちなみに僕の時代は「坂路大将」と言われて有名だったのはビコーアルファです(もちろんG1馬ではないです)。
また、追い切りではいつも全く走らなかったのが有馬記念馬のシルクジャスティスです。
シルクジャスティスの様にいつも調教ではサッパリダメなのにレースにいくと強いという名馬は数多くいます。
個人的というか多分一般的にもタイム自体が速いかどうかよりも、その馬がいつもどんなタイムを出しているかを把握して「今回はどうかな?」と言う視点で考える方がいいかと思います。
●B:ダートコースは昔から使われるスタンダードなコースです。
●C:ウッドコースはクッション性・排水性に優れており、天候による変化が少なく、また馬の脚にも優しいのが特徴。坂路と共によく使われるコース
標準タイムはB:ダートコース·C:ウッドコース共に6F81秒〜1F:11.5秒くらいです。
●D:ニューポリトラックコースは、電線被覆材、ポリエステル不織布、硅砂、ワックス等のコースであり、気象条件の影響を受けにくく、馬場状態が一定であるのが特徴です。
厳寒期にも使用したいという要望から生まれました。※芝コースは通常使う馬はほとんどいません。標準タイムはダート·ウッドより若干速い時計が出る傾向にあるようです。
●坂路コースはウッドチップを使用しており、また最も利用頭数が多いコースです(1日1,000頭程度)
調教タイムの計測はICチップを埋め込んだ計測ができるため各マスコミ(競馬新聞など)に「調教参考タイム」として公表しています。
標準タイムは若干強めに追って4F:52秒〜1F12.5秒くらいだと思います。
昔は栗東の坂路コースが馬を強くするという神話がありました。
鍛えに鍛え強くなった↓ミホノブルボンが駆け上がったのもこの栗東坂路コースです。
そして何を隠そうあのトウカイテイオーが駆け上がっていたのもこの栗東の坂路コースです!
✨美浦トレーニングセンター
調教コースは①芝②ダート③ニューポリトラック④ウッド⑤坂路の5種類です。
美浦は栗東に劣ると言われてましたいましたが、その中で異彩を放ったのが僕の尊敬する「藤沢和雄」調教師です。
彼はとにかくウッドコースを馬也でじっくりと乗り込む事で仕上げてきました。
ちなみに藤沢和雄氏はかなりの年月にわたり「東西トレーナーリーディング」トップの座に君臨しました。
🐴各コースの特徴:ウッドコースではタイキシャトル·バブルガムフェロー·タイキブリザードの豪華3頭の併せ馬も!
●B:ダートコースは、降雨時や降雪時でも調教をすることができ、日本に適するスタンダードな調教馬場です。
● C:ニューポリトラックコースは気象条件に左右されにくい場状態が一定のコースです。芝コースは栗東同様ほぼ使いません。
●D:ウッドコース・美浦で最もよく使われる調教馬場です。
★標準タイムは栗東の各コースとそんなに変わらないイメージでいいと思います★
この美浦のウッドコースは僕の尊敬する藤沢和雄氏が好んで使っていました。時にはタイキシャトルと↓バブルガムフェローと↓タイキブリザードの豪華3頭の併せ馬もありました!
●坂路コースは比較的軽い運動でも平地の強い運動と同程度の運動効果を上げることができるので多く使用されます。
新たにリニューアルしたのがどうなるか楽しみですね。
標準タイムは栗東の坂路より若干時計がかかり→4F:53秒台〜1F:12秒台くらいだと思います。
ちなみに標準タイムというのを一応記しておきましたが、調教は「タイムだけではなく」色々な要素を総合的に加味して評るのが普通です。
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