🐴競馬新聞の見方をマスターして競馬予想を楽しもう!
🌟テンポイントの悲劇
誰もが愛し、忘れることのない名馬テンポイント。彼の悲劇も「斤量」が原因の一つと言われています。彼は日経新春杯(ハンディキャップ戦)に66.5キロという厳しい斤量で出走しました。
非常に悲しいレースですが敢えてテンポイントの最後の命をかけた走りをみていただいた上で、競馬新聞の読み方、競馬とは何かを理解するために必要不可欠な用語をご説明していこうと思います。
✨競馬予想:馬柱の見方
まず初めての方はこの「馬柱」という競馬新聞の代表的な部分の見方が難しいと感じるかともおもいます(僕もそうでした)
まず、↑の図のブロック毎の用語をピックアップしてご説明していきます。
🐴出走馬情報
●馬番:出走する馬には1から順に番号が割り当てられます。一番内枠が1で番号が2·3と大きくなる程外枠になります。
よくWINSとかでみんなが「4番差せ!2番そのまま!w」とか叫んでいるのは、恐らくその人は馬番連勝馬券の「2-4」などを買っているのだと思います。
●馬名:出走する馬の名前です●父:その父親です。これがイクイノックスだったら「キタサンブラック」と記載されることになります。●母:その母親です。
ディープインパクトであれば「ウインドインハーヘア」と記載されます。●母の父:母親のお父さんの馬名です(BMSともよく呼ばれるので合わせて覚えておくと役立ちます)
下から3行目の「重量」は競馬を理解する上で非常に大事です(「斤量」ともよく呼びます)。
🌟競馬を理解するための基本知識「斤量」と「レースの負担重量」の種類
●斤量とは出走する馬が、レースで背負う「重さ」の事です。具体的に言うと①騎手の体重②騎手の身につけている物の重さの合計です。
この斤量というものが競馬を理解する上で、なぜ大事なのでしょうか?
★競馬とは「本来」どのレースにおいても、出走する馬の能力がなるべく同じになるようにして競わせるというものです
→■その為に出走する馬の中で比較的実績や能力が高い馬には、この斤量を「重く」逆に実績や能力が低い馬には「軽く」してバランスをとります。
また牝馬は牡馬より大体2kg軽く設定されます。
通常60キロ以上の斤量を課されるレースには調教師は出走させません。
何故ならこの斤量は強い馬には重い斤量で負担を多くして、斤量の少ない馬と近しい能力にして走らせる=負担が大きいと馬にとって故障の発生するリスクが高まるからです。
テンポイントの「66.5キロ」が如何に厳しいものだったがおわかり頂けると思います。
✨ハンディキャップ戦
特に「ハンデキャップ戦」というものがありますが(よく〇〇H(ハンデキャップ)とか言うレース名を見たことがあると思います)
これはその最たるものです。この「ハンデキャップ」というのは「斤量の大小」の事です。ハンデキャップは適当にこの馬強そうだから~wみたいに決まるものではないです。
ハンデキャッパーと呼ばれるプロが精査して決定します(但しやはり「さすがにこの馬に〇〇キロはキツイよね」みたいな事はあります)。
🐴定量戦
ハンデキャップ戦とは逆に「定量戦」というレースがあります。名前の通りどの馬も同じ斤量で出走するレースの事です(牡馬より牝馬は2キロ少ない)
これは日本ダービーなどのサラブレッドの頂点を決める様なG1レースに適用されます。
何故なら日本ダービーに出走する馬はみな「馬の能力が同程度に高い」という大前提があるからです。競馬はどのレースも出走馬が「同程度の能力を持つように調整する」という大原則に反していません。
🌟別定戦
ちなみにこの札幌記念(G2)は「別定(重量)戦」である事が判ります。別定戦とはまず基本重量(斤量)を定めます。
その基本重量に獲得賞金や勝利数なと様々な要素を加味して背負う斤量が決まります。
✨馬齢重量戦
2歳、3歳時のみ、尚且つ同一年齢の馬のみでレースが行われる場合のみ適用されます。大まかにどの馬も「同じ斤量」で出走します。
●賞金:その馬の獲得賞金額(勝利時の賞金と重賞で2着以内に入った時の賞金)の事です。この金額を基にその馬の「クラス」が決まります。このページをご参考にしてみてください。
●厩舎:その馬を管理している厩舎名です。我がウインシュナイトは、僕の贔屓の藤沢和雄厩舎です。
●生産者:まさしくその名の通りでウインシュナイトは社台ファームです。やっぱり社台グループが生産者だと何だか強そうに感じちゃいますよね