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🐴競馬予想:調教情報の基礎知識

戦前の追い切りの評価を覆して有馬記念奇跡の復活を成し遂げたトウカイテイオー

先ほど紹介した馬柱に続いて、今回は競馬新聞の調教情報の見方を基礎から身につけましょう。

あのトウカイテイオーの有馬記念時のお話しも交えながら、この知識を身につけると間違いなく競馬予想がもっと楽しくなります!

🌟競馬新聞の調教情報

どの競馬新聞も概ね下記のような情報が載っていますそれぞれどの馬が、トレセンのどこのコースで追い切りをしたのかも判るようになりましょう!

まず、左の列から順を追ってご説明していきます。●馬名:そのまんまですw●コース:これはどのトレセンのどのコースで調教したかを示します。

一番上のイルーシブパンサーで見ると「南W」とありますので、美浦トレセンのウッドコースで調教したことになります。

各トレセン別の調教コースについてはこちらでまとめてありますのでご参照ください。

騎手:これは誰が調教時に該当馬に騎乗していたかを示します。

↑でみると「田辺」など名前で書かれている場合は現役の騎手が乗っていた事になります。

「調教師」であれば管理する厩舎の調教師、「助手」とあれば管理する厩舎の調教助手が跨っていた事になります。

G1レースや有名馬がレースに臨む際には騎乗予定のジョッキーが自ら志願して調教に乗り、手応えを確認する場合が結構ありますが、基本的には「助手」の方が担当する事が多いと思います。

1200→1000→800→600→200:これは「6F→5F→4F→3F→1F」と表記される事もあります。

「F」とはハロン(ファロン)のことを指します。1Fは大体200mの距離を意味します。

↑の一番上イルーシブパンサーを例にご説明するとの1200(6F)が「82.5」とあるので調教は全体で1200mを「82秒5」で走ったことになります。

この82.5秒がイルーシブパンサーの調教全体の内容を「タイム」で示しています。

もちろん速ければいいに越した事はないですが、何秒だったら良いか悪いかをこれだけで判断することはできません。

ただ、この馬は1200mを82秒5で走る位の負担を最終調教(追い切りといいます)与えられて「レースに出走するんだ」と頭に入れることが大事です。

同じように1000(5F)が66.2となっているので全体の1200mの追い切りのうち1000mは66秒2で走ったという意味になります。

さらに800(4F)は51.5、600(3F)は37.7なので800mは51秒5、最後の600mは37秒7で走ったことになります、実際のレースと同じ測り方ですね。

状態:調教時にどの位該当馬に負担がかかる調教をしたのかを指します。

表現は色々ですが↑で見ると「馬也」というのはゆったりとあまり馬に負担をかけずに調整するイメージです。

ランクで言うと、馬也→強め→一杯の順に調教の内容が厳しかった事になります。

そしてその横に「⑦」や「④」とありますがこれは調教コースの外側を走ったのか内側を走ったのかを意味します。

①が最内です。数が大きくなっる程外側になり、大外が⑨です。

位評:これはこの調教を見たトラックマンが評価したものです(もちろんAが一番評価が高い)

しかしそのレースにおける本命馬には高評価をつけることが多いので参考程度にしておいていいと思います。

逆に凄く本命馬の評価が悪かったらあれ?ヤバいの?って疑って見るくらいの感じが、いいかもしれません。

最後に「併入」「併先」とあります。まずここで覚えておかないといけない大事な事が一つあります。

調教は●1頭だけで行う時は「単走」と呼びます。

●2頭以上で行う時は「併せ馬」といいます。

これを踏まえて先ほどの「併入」「併先」の意味をご説明します。

前者は併せ馬で調教した相手の馬と同じ位のタイミングでゴール地点を通過したという意味。

後者は併せ馬で調教した相手の馬より先にゴール地点を通過したという事です。

レース前の併せ馬での追い切りの様子

これらの情報をどう競馬予想に活かすかですが、情報の意味を全て覚えたら(こちらもご参考に)後は100人いれば100通りの調教ジャッジがあると思います。

まずはプロのジャッジ方法を知りたいという方は、世の中に数え切れないないほどの動画や書籍がありますので、それをみてみるのがいいですね。

✨やっぱり最後は自分なりの分析で判断して予想を楽しもう!

トウカイテイオー奇跡の復活有馬記念時の追い切り情報を伝える新聞(東京スポーツ新聞者様より引用)

また、これも馬柱と同じですがタイムなどを見てみて絶対的に良い悪いは誰にも正確には判断できません。

むしろ自分なりの仮説をたてたりして馬券予想をして楽しむと言うのが一番いいと思います!

有馬記念で奇跡の復活を遂げたトウカイテイオーも追い切りはかなり悪く見えたため、皆んな評価を下げていたんです。

だから難しいとも言えますし、むしろそこが競馬の面白いところだと思います。ぜひ皆さん競馬を楽しんでください

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