✨サイレンススズカ最強説とその根拠
サイレンススズカの強さは、能力の限界値が他馬を超えていたため、先頭を走り続ける戦法そのものが最も勝利確率の高い選択になっていた点にあると考えます。

毎日王冠や金鯱賞では、ハイペースで先頭を走り続けて他馬が追いつけない状況を作り出し、結果としてレースの主導権を完全に握っていました。
本記事では、レース内容とデータをもとに、「サラブレッドの限界値を超えた能力を持つ場合、先頭を走り続けることが最適解となる」というサイレンススズカの競馬を検証します。
サラブレッドの持つ能力の限界をどこまで超越した疾走りを魅せてくれるんだろう··そんなドキドキ感に胸をときめかせた大学生の頃
···そして25年たった現在、ディープインパクトやレーティング135ポンドのイクイノックスなど歴代最強候補と呼ばれるハイレベルの日本馬が次々と現れました。

しかしやはり今でもサイレンススズカ最強という認識は変わりありません。
世界レーティングも持っていなければG1勝ちすら1勝しかない彼に何故そこまで僕が拘るのか?
🌟最強馬=究極のサラブレッド像

まず「個人的」なサラブレッドや競馬のレースについての持論をお話しします。
僕はどんなサラブレッドが最も優れているか(歴代最強馬)と聞かれたらこう答えます。
「どんな展開、相手でもゲートが開いてから先頭に立ち続け、トップスピードを維持したままゴールできる馬」と···。
なんでそんな当たり前のつまらない話をするのか?と思われると思いますが、少し辛抱してお付き合いください。
✨競馬予想(勝敗)において、逃げ·差しなどの戦法が、なぜ重要なのか?

↑写真「日本ダービー」など頂点に近いレベルのレースでは、出走するメンバーはどの馬も同じような高い能力を持っています。
そのメンバーとの戦いで勝利する為にはどうすればよいか?その答えを模索して騎手は●レース全体のペース●自分の騎乗する馬の長所と短所●ライバル馬の動きなどを考えます。
そして常に自分の騎乗する馬が、先頭から最後方まで見渡して●何番目位の位置取りをすると「勝つ可能性が最も高いか」判断します。
各騎手がそれぞれ馬の位置取りを判断した結果が→逃げ·先行·差し·追い込み··となるわけです。ではなぜそもそも、そのような事を考える必要があるのでしょうか?
🐴どんなに強いサラブレッドにも能力の限界値が限られている!
理由はサラブレッドにはスピード、スタミナ能力に限界値があるからです(→サラブレッドの走り方についてはコチラをご覧ください)
G1を幾つも勝つ様な馬でも、サラブレッドという生き物なので能力に限界があるのです。そしてその能力の範疇で戦わなければなりません。
レース中に能力の限界を超えてしまい、結果大きく負けてしまう一番わかりやすい例は、ペースが速いレース展開で先頭(逃げ)を走り続けた場合です。
速いペースで先頭を走り続けると、たちまちその馬の能力の限界を超えてしまい、最後はバテバテになり最下位になるパターンです。

次に能力の限界をどの位超えてしまうと、どの位自分の実力を発揮できなくなるかという事を「ラップ(秒数)」という視点から見ていきましょう。
🌟サイレンススズカ最強の走りにエルコンドルパサー手も足もでず
細かい数字は解析されていませんが、例えば該当レースの勝ちタイムが2分ジャストが限界の2000m競走を想定して考えてみましょう。
前半自分の能力の限界を「2秒無理して」58秒で走ったとします。その馬は後半残り1000mでどの位前半の無理のツケが回ってくるか?
恐らく皆さん「2秒位バテて62秒」で走るかな?と言うイメージだと思います。
しかし実際は全く違います、63〜64秒ほどになる事が多いです。つまり前半の2秒の無理のツケは後半「3〜4秒程度」になる事が多いです。
ちなみに馬の身体(大体頭から尻尾くらいまで)の幅の事を「1馬身」と呼びますが「4秒」とは何馬身くらいの差になるのでしょうか?↓の様に馬の体の幅位が1馬身になります。

↓表はあるレースで2着になった馬が、勝ち馬につけられた差が「何馬身」であれば「何秒」の差にをつけられた事になるのかを表しています。

この表から計算すると4秒言うとおよそ「20馬身近い」差となります。如何に能力の限界値を超えずに走る事が大事かおわかり頂けたかと思います。
しかしサイレンススズカの金鯱賞のラップタイムを見てください↓

前半1,000mを58.1秒のハイペースで飛ばしていながら後半も59.7秒でゴールしており、最後は余裕残しで流した事を考えると全くバテていません。
バテていないのは1,600m通過時に12.4秒のラップだったのを1,800m通過時に11.7秒と再加速している事からも推測できます。
バテる時は1秒以上ガクッとラップタイムが落ちます。1回バテると当たり前ですが再加速する事はできません。
もう一つ毎日王冠を見てみましょう↓

1,800m戦ではありますがあのエルコンドルパサーとグラスワンダー相手に前半57.7秒で飛ばしています。しかし後半残り200mを12.0秒のラップを刻んだとしても59.2秒となり全くバテていません。
1,400m〜1,600m通過時点で11.6秒、11.4秒とペースを上げていることからも余力残しだと判ります
さらに付け加えると後半59.2秒というラップが少しバテたのでは?と思う方もいらっしゃると思います。しかしラスト600mのラップタイムはサイレンススズカの後方からレースを進めていた2着のエルコンドルパサーとほぼ同じです↓↓

世界レーティング134のエルコンドルパサーが最後の600m目一杯加速して叩き出したラップと同じなのです、バテてるとは言い難いと判ります。
あれだけ早いペースで先頭を走り続けてラスト600mも同じラップを刻んで悠々ゴールされてはエルコンドルパサー含めどの馬にも勝つチャンスはスタートした時点で皆無なのです。
さらに手応えから見ても目一杯追っていれば58秒台、もっと早く走る事も可能だったと考えます。
とは言え信じがたいと感じると思うのでエルコンドルパサーとの勝負で見せたサイレンススズカのゴール前の手応えを実際に映像で見てみましょう。
前半2秒無理すると後半「4秒」のツケがくることが多い通常のサラブレッドの限界値を超えた能力を超えていた可能性があります。この時点でサイレンススズカ最強説の「可能性」を感じずにはいられません
普通この様な走り方をしていては勝てません。「0.1秒の世界」ではサラブレッドが如何に自分の「能力の限界値の範疇」で最大限の能力を発揮するということが重要だからです。
話を戻すと騎手は騎乗馬の能力の限界を超えない範疇で、最も力を発揮できるのは「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」のどれかを的確に判断しないと競馬のレースに勝つ事はできません。
✨サイレンススズカ|最強であるが故に常に先頭を走り続けた
でも、もし限界値を超えた能力1を持つサラブレッドがいたとしたらどうでしょうか?
どの騎手も間違いなく「逃げ」の一択を取るはずです。正確に言うと、逃げではなく「常に先頭を走る」ということです。何故か?
能力の限界値を超えたスピード、スタミナがあれば理論上では「バテる」事も「スピードが落ちる」事もどんなペースであっても起こりません。
そうであればどの騎手もスタートからゴールまでずっと先頭を走り続けるのが一番有利なのが当たり前と当然考えるからです。
★但し、そんな馬は常識的に存在しません★
どの競馬のレースにおいても「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の適切な選択を騎手が事実判断している事からこれは明らかですね。
→競馬予想(→競馬新聞の読み方についてはコチラをご覧ください)において「このレースは超ハイペースになりそうだから、大穴の追い込み馬〇〇にチャンスがある!」みたいにファンが盛り上がっているのが何にも勝る「証拠」です。
しかしそんな常識を覆してくれるのではないか···サラブレッドの限界を超越した能力をを持っている可能性があるのでは?
そう感じさせてくれたサラブレッドが僕の競馬歴でたった1頭だけいました。それが先ほど述べた様にサイレンススズカです。

しかしサイレンススズカは、ご存知の通り志半ばで1998年の天皇賞・秋でレース中に故障発生し、この世を去りました
僕はこの天皇賞・秋で無事に驚愕の勝利をおさめていれば、さらにレースを重ねて成長して究極的なサラブレッドの能力の限界値を超えた走りを見せてくれたと信じています。
僕がサイレンススズカを最強馬と考える理由はそこです。
また、シンボリルドルフ命(笑)を貫き通した激辛口の岡部幸雄さんも「サイレンススズカみたいな完全無欠の馬がいたら他の馬が気の毒」みたいな発言をされていた事も最後に付け加えておきます。
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