✨サイレンススズカついにサラブレッドの限界超えの能力証明か!?✨
僕もこのレースを観戦する為だけに京都から府中 東京競馬場に駆けつけました。同じ思いのファンは多かった為に、観客数は13万人位に膨れ上がった気がします。
既に早朝の開門前から長蛇の列ができ、もう空気は日本ダービーがあるかと錯覚する程の独特は雰囲気だったのを覚えてます。
なぜなら、当時「超Aクラスの無敗の怪物」3歳馬*グラスワンダー*エルコンドルパサー*が出走するからです。
この2頭のどちらが強いのか?だけでも当時の競馬ファン再注目のレースになっていただろうと思うが、それに加えてサイレンススズカがエントリーするという信じられないドリームレースが実現しました。
サイレンススズカが見せてきた驚異的な「サラブレッドの常識を覆す」実力がこの2頭を打ち負かす事で証明されるのか?
それともグラスワンダー、エルコンドルパサーがサイレンススズカを負かし無敗の現役最強馬となるのか?
ちなみにこんなドリームレースは滅多にないので3頭とも記念に単勝馬券を買いました。
サイレンススズカが一番人気に推されましたが、この時点で「サイレンススズカが最強」と断言できるファンは僕も含め多くはなかったと思います。
本当に皆、3頭のうちどの馬が最強なのかを目に焼き付けたくてウズウズしてたと思います。そして出走のファンファーレがなったのです。
🐴伝説のGⅡ毎日王冠(G2 )
結果はサイレンススズカの圧勝!!なんとあのグラスワンダー、エルコンドルパサーが手も足も出せませんでした。
ちなみにこの負かした怪物2頭は若いファンはあまりピンと来ないかもしれないけど本当に凄い馬だったんです(名馬たちのコーナーで個別にご紹介します)。
🌟サイレンススズカの超越した能力をデータで分析
では、改めてレースを振り返ってみます。まずは前走の金鯱賞同様にタイムを見てみましょう。
この数字をもとに僕なりにレースをご説明します。ポイントは5つあります。
①サイレンススズカは超ハイペースで先頭を走る(下記ラップタイム表をご参照)しかし絶好のペースでレースを運んでいたエルコンドルパサーはラスト500m府中の長い坂がある直線でもサイレンススズカと同じ上がりラップしか刻めなかった(グラスワンダーについては後述)
→もうどういうレース運びをしても勝つ術はなかった事を意味すると思います。
仮にサイレンススズカと同じペースで最初から走ってたら間違いなく直線で大失速して大敗してた可能性が高いと思います。
②サイレンススズカはとにかく凄いペースでとばし先頭にたつ。どのくらい凄いかというと1600m通過タイムが1:32.8!
すでにマイル戦G1勝ちレベルのタイムです。途中には10.9というラップが刻まれている。そして好位には虎視眈々とエルコンドルパサーとグラスワンダーが控える。
✨驚異のラップ!これが歴代最強馬サイレンススズカ
③直線入り口で、サイレンススズカと後続の差が縮まる。誰もが「やっぱりさすがにこの相手でこの超ハイペースではアウトか··」と思ったのもつかの間。
なんとサイレンススズカはそこから再加速!一気に直線グラスワンダー、エルコンドルパサーを引き離す!
レース後の話で敢えて一旦抑えたそうです。気性面の成長を武豊騎手は、確信していたからだと思います。よく「逃げて差す」なんてフレーズも聞きますね
ただし、ラップで見ると恐らく「12.1」なのでそんなにペースは落としてないけど、後述するグラスワンダーが勝負にかけて来たからそう見えたのかなとあとから思いました。
結果サイレンススズカは「気性的に自分のペースをコントロールできない」との疑念を払拭。
逃げ馬ということではなく「スピード能力が凄まじいだけ」と証明することになりました。
実はそれを裏付けるような出来事がレース前返し馬に入る直前にあったんです。
僕は朝4時起きでのゴール板付近の外埒前に場所取りをしていました。
そうしたらなんと突然武豊騎手が返し馬に入る前にサイレンススズカを外埒前に向けてゆっくりと歩ませて、僕の目の前に現れたんです!慌てて写真を撮る事も出来ませんでした
これはレース後武豊騎手が「敢えて大勢のファンを前にしても気性面も成長したので全くサイレンススズカは入れ込んだりする死角はない」事をアピールする為だったそうです。
④さらにグラスワンダー(オレンジ色)ですが、見ての通り自分のペースを守るエルコンドルパサ(青色)ーとは違い、最終コーナー前で一気に加速する。
グラスワンダーは、プライドをかけて直線入口でサイレンススズカ(緑色)をつかまえに行きます↑···結果惨敗に終わったけど、府中に集まった大観衆からは大歓声が上がり、物凄いエキサイティングなシーンでした!
実は的場騎手はグラスワンダー、エルコンドルパサーの両方の主戦騎手であったが悩んだ末グラスワンダーを選んだのです。
だからこそ、この怪物の力を信じ、プライドにかけてもサイレンススズカを負かしにいったのだと僕は思います。
一方エルコンドルパサーは自分自身のペースを守り自分自身のレース運びに徹したので、サイレンススズカには離されたものの2着を確保しました。
エルコンドルパサー鞍上の蛯名騎手は「勝てそうな気がしなかった」とのちに語っています。
⑤しかし、中には1:44.9という勝ちタイムを見て「結構普通じゃね?」と思う人もいると思う。
しかし、この週から始まった東京競馬場の芝コースはホントに時計が出づらいとてもタフなコンディションだったんです。
事実、あのエルコンドルパサー、グラスワンダーが全力で追っても1.45秒を切る事ができなかった事が全てを物語っています。
当然、斤量もサイレンススズカが一番負担が多い「59キロ」でした!
付け加えておくと、競馬のレースにおいて重ければ重い程走りに負担が架かる「斤量」。毎日王冠は、サイレンススズカがトップの59キロでした。
若駒であるので当たり前ですが、エルコンドルパサーが「57キロ」グラスワンダーが「55キロ」というのを見ても、やはり誰が見てもわかり易いサイレンススズカの「圧勝劇」だったことがわかります。
もうこの時点で僕的にはサラブレッドの常識を覆す歴代最強馬だと確信しました。
だけど実績がまだG1勝ちが宝塚記念1つだけなので「全員一致で歴代最強馬」と認められるのには少し無理があったのも事実です。
それ故、この驚異的な強さでG1を次々に圧勝する姿を見せる必要がありましたし、当然可能だったと思います。
しかし·皆さん御存の通り、その夢は叶うことなく終わりました。しかし彼の最期の命をかけた全力のラストラン天皇賞・秋まで、ぜひウマ娘ファンも見届けましょう。
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