🐴サイレンススズカの血統|父はもちろんサンデー
父はスーパーサイヤーのサンデーサイレンスです。まずサンデーサイレンスの5代血統表を見てみましょう

サンデーサイレンスには2つのクロスがあります。しかしMahmoundはノーザンダンサーの母Natalmaも持つ有名馬であるもののクロス(インブリード)としてのインパクトはそれほどでもありません。
もう一つのBlueLarkspurのクロスに至っては馬名すら知っている方は殆どいないのではないでしょうか。
よってサンデーサイレンスはクロスはあるものの非常にマイナーなクロスで実質的にアウトブリードの種牡馬の様に繁殖牝馬を選び易かった事が名種牡馬となれた一因であると思います。
✨サイレンススズカの母ワキアについて
サイレンススズカの母は外国産馬のワキア(父:Miswaki)という馬です。
Miswakiはミスタープロスペクター産駒なのでサイレンススズカはサンデー系×ミスタープロスペクター系の血統という事になります。
母ワキアは現役時代に米国で19戦7勝とミスプロ系らしく1,200m前後のスプリント戦を走りました。競走成績は地味ながらもワキアの兄はシルバーホーク産駒の英ダービー馬ベニーザディップです。
そんなところに目をつけたのか橋田調教師と牧場サイドが繁殖牝馬として日本へ連れて来たそうです。なので良血馬と言えますが、まさかサイレンススズカの様な特大ホームランが出るとは想像できなかったと思います。
🐴サイレンススズカの5代血統表|アウトブリード寄りの健全な配合

サイレンススズカは歴代最強馬だと個人的に確信してますが、ご存知の通り種牡馬になる事なくこの世を去りました。
やはり種牡馬となりサラブレッドの究極の目標である(夢物語ですが)「サイレンススズカ系」を確立して欲しかったです。
またサイレンススズカは優位性のあるアウトブリードに近い配合の血統であったこともあり、なおさら悔やまれます···。
Turn toの4×5のクロスだけなので特にノーザンダンサー系の優秀な繁殖牝馬との配合がしやすいと思います。
なお競馬入門としてアウトブリードについてご紹介してますので是非ご覧ください。
アウトブリードとは
アウトブリードとは何かディープインパクトなどを例としてご説明してます
✨サイレンススズカ種牡馬としての期待度
サイレンススズカは既に生前現役の頃から米国から多数の種牡馬としての高額での購入オファーが来ていたとオーナーが語っています。

オーナーは日高で種牡馬生活を送らせてあげたいと願い全てお断りしていたそうです。
しかしそれでも米国は「何とかサンデーサイレンスの血統を米国にも残したい」と必死に食い下がった程の期待度でした。
それほど彼の金鯱賞·毎日王冠の走りは次元が違うものだったという事が米国からも認められていたという事ですね。
🌟サンデーサイレンス産駒は素質馬だらけ···デビュー前の評価は?
サイレンススズカ自身も早くからそこそこ素質馬として注目されていました。(POGで指名していた方などもいたと思います)
しかし毎年サンデーサイレンスは何頭もの名馬を輩出していた為、これほどまでに特別な馬と認識していた人は恐らく皆無だったんじゃないかな。

✨この世代に限り、ブライアンズタイム産駒が活躍
しかし、クラシック戦線を後から振り返るとこの世代だけはサンデーサイレンス産駒は有力馬がいなかったんです。
皐月賞·ダービーを制したのは、あのナリタブライアンを輩出したブライアンズタイム産駒のサニーブライアン。クラシックは負けたもののシルクジャスティスも強かった。


右:フロックではなく本当に強かった事をダービーで証明したサニーブライアン 左:ダービーではサニーブライアンに負けたものの有馬記念で豪脚を見せてマーベラスサンデーを差し切ったシルクジャスティス
またまた競馬入門としてブライアンズタイムなど含めた種牡馬についてもご説明してますのでコチラをご覧ください。
ドゥラメンテからサンデーサイレンスまで種牡馬のご紹介
種牡馬について2023年度と2001年度のリーディングサイヤーランキングを比較しながら解説します
🐴そんな中サイレンススズカ、デビュー戦へ
したがって珍しく有望なサンデー産駒は少なかったのです。サイレンススズカは一応この世代の中では期待馬の1頭ではあったので、デビュー戦を一番人気で迎えます。
実はデビュー戦勝利後、長い間サイレンススズカは素質を開花する事が出来ませんでした。