フォーエバーヤング·ウシュバテソーロBCクラシックに挑む:タイキブリザードメモリアル

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1996年メモリアル:藤沢和雄厩舎同一週でタイキブリザード·バブルガムフェローの2頭出し

いよいよ11/2:BCクラシックが近づいてきました。

10/27に日本でも天皇賞・秋が開催されますがこちらは残念ながらジャスティンミラノが故障ということで回避となり、若干僕の注目度が薄いレースとなりそうです。

ということで僕はBCクラシックに全神経を集中します。

そこで僕が忘れられないのは現在と同じようにBCクラシックと天皇賞・秋の両レースにワクワクしていた1996年の事をお話ししますね。

なんと藤沢和雄厩舎はエース:バブルガムフェローを天皇賞・秋へそしてサブ:タイキブリザードをBCクラシックへ出走させるという彼らしい挑戦をします。

皆様は恐らくバブルガムフェローよりも若干格下のタイキブリザードを天下のBCクラシックへ出走させるという選択に違和感を感じると思います。

しかしいかんせん、まともにBCクラシックを勝ちに行こうとした日本馬は過去にまだいなかったのです。

BCクラシックは世界一のレースとは頭で分かっていつつも実際挑戦した事がないから肌でその厳しさを知る機会がなかったんです。

加えてタイキブリザードの血統は、父SeatleSlew母Tree Of Knolegge(母父Sasafura)であり、半兄にシアトリカル(ヒシアマゾンの父などとして有名な種牡馬でもあります)がいる超良血馬でした。

当時アメリカではボールドルーラー系の馬が席巻していたのでこのシアトルスルー産駒のタイキブリザードもボールドルーラー系だからいける?って感じもありました。

馬主の大樹レーシングクラブも会員さんに「海外制覇」を掲げていたクラブだったというのも出走の理由の1つだったと思います。

藤沢和雄さんがタイキブリザードに白羽の矢をかけた詳しい理由は分かりませんが、きっと肌で感じたかったんじゃないかなぁと思います。

ファンの意見も肯定的でした。タイキブリザードはG1勝ちはなかったにも関わらず。

しかし芝·ダート問わず力強い先行力と持続力を武器にどのレースでも好走していました。

逆に瞬発力に欠けたため勝ち味に遅い面がありました。そこでファン(僕も含む)は誤った希望観測論を創り上げ「意外といい勝負するかもよ」なーんて言っていました。

タイキブリザードとBCクラシックについての誤った希望観測論とは簡単に言うと下記の通りです。

●瞬発力が弱いけど●BCクラシックみたいなレースなら先行力を活かして好位追走できるから●最後持ち前の持続力でジリジリと強い馬と叩き合いしながら●ゴールを迎える事ができる

タイキブリザードBCクラシック出走

結果はご覧の通りです。そもそも瞬発力がなくてもOKと考えていた僕らが根本的に間違ってますねw強い馬は瞬発力と持続力を兼ね備えている必要があります

しかしこのファンの希望観測論は間違っていたけれど藤沢和雄さんが実際挑戦した事は後世に大きな功績を残したと思います。

やはり何事も実際やってみないと頭で考えてるだけでは永遠に正しい答えは出ません。

藤沢和雄さん多分バブルガムフェローが勝った天皇賞・秋よりこのBCクラシック大敗が辛かっただろうなぁ····。

以後しばらく「あぁやっぱり俺達じゃBCなんて無理だ」という空気が流れ、挑戦は途絶えたかに見えました。

しかし20年近くの月日を経てタイキブリザードの挑戦は無駄ではなかった事が証明されます。

きちんと現実を正しく認識したうえで、それに通用する馬を出走させるという事が去年·今年と連続で実現しそうだからです。

当然勝てるかどうかは神のみぞ知る··だけど

フォーエバーヤングが勝つだけの実力がある事は間違いないと思います。

でも、それと勝てるかどうかは、また別ものであるのが世界一の壁の高さです。ですがやはり勝利を期待して応援しましょう!