🐴凱旋門賞2着!負けても強し。日本中ファンがTVにくぎ付け!
🌟衝撃の新馬戦
実はデビュー前は全く大物とか騒がれてなかったんです。しかしこの新馬戦で··
どこが凄いかというと、普通ダートのレースって芝コースと違って、先行馬がそのまま押し切って強いレースを見せるパターンが圧倒的に多いんですよ。
例えば、クロフネみたいな感じです。また、アメリカは日本と違ってダートのG1レースが最高峰なので、米国のスーパーホースもやはり先行してそのまま一気に突き放して圧勝することが多いです。
しかしエルコンドルパサーは新馬戦とはいえ、まさかのダートコースでの豪脚で最後方から、一気の圧勝劇。このレースで瞬く間にグラスワンダーと並ぶ怪物として名をとどろかせます。
✨ジャパンカップ(G1)
僕は正直「えっ」と驚いたことになんと3番人気。スペシャルウィークとエアグルーヴよりも下と見られていたわけです。
毎日王冠で歯が立たなかったサイレンススズカの強さをエルコンドルパサー。しかし他の馬が相手ならまず負ける事はないと思っていました。なので抗議wの意味も含めて、迷わずエルコンドルパサーの単勝を買いました。その結果がこのジャパンカップです。
そして、次は国内ではなく、世界の頂点凱旋門賞に目標を定め、国内ではこれが最後のレースとなります。
🐴サンクルー大賞(フランスG1)
海外へ遠征ではなく、滞在という形で本気で凱旋門賞を獲りにいったエルコン。前哨戦とはいえあっさりと勝利して世界でも通用する強さを魅せた。
🌟凱旋門賞(フランスG1)
凱旋門賞という最高峰の舞台で日本馬が「本当の有力馬」と認められてレースに臨んだのはこのエルコンドルパサーが初めてだったと思います。
ライバル、モンジューとの一騎打ち。レース前から皆がそう見ていました。故 成沢大輔氏(ダービースタリオン全書の著者)が「どんなことがあってもこの日この時だけはテレビの前に鎮座して、その瞬間を克明に焼き付けなくてはいけない」と語っていた通り、日本中のファンがエルコンドルパサーが世界の頂点に立つ歴史的瞬間を信じていた中ゲートが開く。
直線、先に先頭に押し出されモンジューにマークされる厳しい展開。それでも最後の最後までデッドヒートが続き2頭の叩き合い。
結果は僅かにモンジューに軍配が挙がったが、レースを観た誰もが「負けてなお強し」と絶賛し、日本競馬ファンはおそらく誇らしく思っていたと思います。そしてこのレースが引退レースとなりました。世界の硬い扉を初めて開いたのは間違いなくこのエルコンドルパサーだと思います。
✨しかし、種牡馬としては成功せず
これだけの現役生活での活躍を残したエルコンドルパサーも種牡馬としては活躍馬を出せませんでした。同じキングマンボ産駒のキングカメハメハと対象的でした。
元々血統表を見たことがある方は、わかる通り母系の「Special」等のインブリードがキツイので配合相手を探すのが難しいと思われていたのですが、それ以上に早逝してしまった事が一番悔やまれます。