✨名種牡馬ニジンスキーからの贈り物
冒頭でサイレンススズカが「歴代最強馬」と推しましたが、もしマルゼンスキーを自分がリアルタイムで見ていたらこちらをセレクトしたかもしれません。
僕らの世代では「リアルタイムで」マルゼンスキーのレースを見ていたという方はいないはずです。ですが、この凄まじい持ち込み馬が居たという事実は、誰もが知ってました。
そもそもあのニジンスキーの産駒が「日本で走っていた」というだけで当時からしたら、びっくりだったと思います。
🐴朝日杯3歳ステークス史上最大インパクトのあるレース!
マジ凄くないですかw?繰り返しになりますが、リアルタイムで見ていたら「サイレンススズカ」以上の評価をしたんじゃないかと思います。
こちらもレースをラップタイムのデータで検証してみます。
当時の芝1400mの日本レコードは、この朝日杯と同日のCBC賞でマークされた1:21.8。そして朝日杯でのマルゼンスキーが刻んだ1400m通過タイムは1:21.1。既に日本レコードより0.7秒も速い!
🌟歴代最強馬級のマルゼンスキーラップタイム!
少なくとも馬場状態も、今の芝コースより速い時計が出やすいと言うことは恐らくないハズです。
もしこのレースに世界の強豪達が出走していたら、マルゼンスキーも本気で走っていたと思いますのでタイムも軽く1:32秒台を叩き出していたと思います。
ラスト200mが13.3とラップを落としているので1600mの走破タイムは平凡ですが、レースを見ていたらわかる通り、もう楽勝だから最後は流すだけにした為だと容易に想像できます。
しかも、ここもサイレンススズカと共通するのですが、マルゼンスキーは終始先頭を走りますが、逃げているのではありません「スピード能力の絶対値」がサラブレッドの限界値を越える程であっただけです。
当時リアルタイムでマルゼンスキーを見ていた方は、きっとこの馬が歴代最強馬であると認識してるのではないでしょうか。生涯無敗の凄いサラブレッドでした。
✨競馬の世界は難しい!マルゼンスキーは種牡馬としては成功せず···
このワンダーホースは当然期待されて種牡馬入りします。しかし意外な事に、あまり産駒は振るいませんでした。
いやいやサクラチヨノオーとレオダーバンとか「G1馬出してるじゃん」という方もいると思います。
確かにその通りなのですがやはり「あのマルゼンスキー」ならもっと···というのが偽らざる心境です。それ程現役時代のマルゼンスキーは歴代最強馬級の強さでした。
スペシャルウィーク(母のキャンペーンガールの父はマルゼンスキー)のように母の父としてマルゼンスキーの血が入った活躍馬は多くいます。
母の父(BMS)として血が蘇ったとよく言われますが、マルゼンスキー程のサラブレッドがその程度で語られるのは寂しい限りですね。
別ページでお話しますが、初めにサラブレッドは「ダービーを目指ざす」と書きましたが実はサラブレッドの究極の目標は種牡馬として後世までその血を脈々と繋げることなんです。
その意味でマルゼンスキーの血脈が途絶えたのは非常に関係者も無念だったと思います。